ザリガニの鳴くところ 感想

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みなさんこんにちは!

読書大学生のケイです!

今回は2021年の本屋大賞翻訳小説部門で第一位を獲得した作品を紹介します!

「ザリガニの鳴くところ」

ザリガニの鳴くところ [ ディーリア・オーエンズ ]
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目次

  • こんな方に読んでほしい!
  • あらすじ
  • 感想
  • おまけ

こんな方に読んでほしい!

  • 翻訳小説をよく読む!
  • ミステリが好き!
  • きれいな自然(の描写)が好き!
  • 映画を観た!あるいは観たい!

あらすじ

ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。

人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。

6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。

読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、

彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。

以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、

彼女は生き物が自然のままに生きる

「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。

しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……

みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、

物語は予想を超える結末へ──。

感想

この作品は、”ミステリ” などある特定のジャンルに分けることは

できないのですが、間違いなく面白く、読む価値があります!

肌の色による差別や、住んでいる地域による差別、性別の違いによる差別など

あってはならないにもかかわらず、いまなお人を苦しめている問題を取り上げ、

その問題に、殺人事件?や湿地の生態系を上手に織り交ぜたお話となっています!

男女問わず華やかな衣装を着飾る様子を、発情期の動物が目を引くような

身体的変化をもたらすことになぞらえていることが

面白い発想のような気もするし、人間も動物と同じ習性をもっているという

発見のような気もして楽しく勉強にもなります

個人的には蛍の習性が一番怖く、なおかつ一番合理的に思われました!

最後の最後には、事件あるいは事故についての衝撃の事実が明らかとなり、

どんでん返しのような要素もあります!

この作品では、湿地の美しい情景が目に浮かぶし、

なにより、詩というものが生活の一部になっている

海外らしさにあこがれを抱きました!

詩を読んだり、暗唱したりできるスマートな大人になりたいです(笑)

おまけ1

最後に注意点として

場面が変わるごとに年代も変化しており、

時系列も焦点を当てる人物によって順序がばらつく箇所がありますが、

そんなに神経質になって追いかけなくても自然と読んでいれば

混乱することなく読み進められます!

おまけ2

この作品は映画化もされているので、湿地のきれいな情景を

文章ではなく、映像でも味わいたいという方は

是非!映画もご覧ください!

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